J1リーグ2019年シーズンが開幕し、昇格チームの大分トリニータが躍進しています。
その躍進を支えているのが、第9節終了時点で、6得点を挙げている藤本憲明選手の活躍です。
大分トリニータは、かつてJ1に所属していたことのあるチームですが、一方でJ3降格も経験しているチームです。
そして、藤本憲明選手も、JFLからJ3、J2を経て、ついにJ1でプレーすることになった選手で、非常にまれな経歴を有しています。
そんな、藤本憲明選手について、大分トリニータについてご紹介したいと思います。
J1復帰の大分トリニータはJ3も経験!数々の日本代表クラスの若手選手を輩出する下部組織
大分トリニータは、Jリーグ開幕時はJ2に所属していました。
その後、J1に昇格を経験し、そしてJ3への降格も経験したことのあるチームです。
J3へ降格後は、1年でJ2へ復帰を果たしています。
そして2019年シーズン、3度目のJ1挑戦となります。
大分トリニータと言えば、若手選手の育成に定評のあるチームです。
大分トリニータU18出身選手としては、西川周作選手(現浦和レッズ所属)、梅崎司選手(現湘南ベルマーレ所属)、清武弘嗣選手(現セレッソ大阪所属)、東慶悟選手(現FC東京所属)がいます。
他にも、金崎夢生選手(現サガン鳥栖)、森重真人選手(現FC東京)がかつてプレーしていたことがあります。
大分トリニータは、スポナンサーを務めていたペイントハウスの撤退により、経営難に陥り、債務超過となったことがあります。
大分トリニータは苦難を乗り越え、2018年シーズンから藤本憲明選手が加入し、シーズンを2位で終了、J1への昇格を果たしました。
藤本憲明選手の経歴と大分トリニータの苦労が少し重なって見えますが、今シーズンの躍進が続くことを期待します。
藤本憲明は名門青森山田高校出身!J3で2度の得点王?J1で活躍し日本代表へ
藤本憲明選手は大阪府出身で、かつてはガンバ大阪の下部組織に所属していました。
高校はサッカーの名門青森山田高校に進学し、第86回全国高校サッカー選手権大会に出場しています。
同大会で青森山田高校は残念ながら2回戦で敗退しています。
優勝は得点となった大前元紀選手の活躍もあり、流通経済大柏高校が優勝しています。
その後、藤本憲明選手は、近畿大学を経て、JFLの佐川印刷SCに入団します。
アマチュア選手として4年間プレーし、2016年からJ3リーグに参戦することになった鹿児島ユナイテッドFCに移籍します。
アマチュア選手時代は、サッカー選手としてだけでなく、社員として働き、苦労を重ねました。
鹿児島ユナイテッドFC移籍後は2年連続で得点王となり、2018年シーズン、J2に所属する大分トリニータに移籍しました。
背番号は10を背負うことになります。
シーズン開幕後、序盤は適応に苦労するものの、徐々にその能力を発揮し、最終的にシーズン12得点を挙げて、チームのJ1昇格に貢献しました。
そして、迎えたJ1昇格後、開幕戦で衝撃のデビューを飾ります。
強豪鹿島アントラーズとの対戦で、2ゴールを挙げ、2対1の勝利に大きく貢献します。
その後、第9節終了時点で、6得点を挙げ、一躍注目選手となり、日本代表入りが噂されるまでになりました。
2019年4月末現在、29歳と遅咲きのストライカーとなります。
遅咲きのストライカーといえば、イングランドプレミアリーグでプレーするジェイミー・ヴァーディ選手と重なるものがあります。
ジェイミー・ヴァーディ選手もアマチュアリーグからイングランド2部、イングランドプレミアリーグそして、イングランド代表へと上り詰めた苦労人です。
所属するレスターシティでは岡崎慎司選手の同僚であり、イングランドプレミアリーグでの優勝も経験しているシンデレラボーイです。
もしかしたら大分トリニータも優勝するかもしれません。
まとめ
藤本憲明選手の魅力は裏へ抜け出すスピードと決定力ですが、パスセンスも非常に高いものがあります。
これから、各チームのマークが非常に厳しくなることが予想されます。
その中で、どんな活躍をするのか非常に楽しみです。
そして、大分トリニータではもう一人、オナイウ阿道選手にも注目しています。
浦和レッズから期限付き移籍で加入、前年はJ2レノファ山口で得点を量産した選手です。
これから、チームに噛み合ってくると2人で得点を量産する可能性があります。