熊本の公立!大津高校サッカー部はなぜ強い?植田直通に車屋紳太郎に多くのJリーガーを輩出

大津高校サッカー部は、全国高校サッカー選手権大会の常連校として有名です。

選手権に参加する常連校の多くは私立高校ですが、大津高校は熊本県の公立高校です。

公立高校でありながら、常に強いのは非常に驚きです。

そして、大津高校は、巻誠一郎さん車屋紳太郎さん谷口彰吾さん植田直通さんなど多数のJリーガーを輩出しています。

大津高校について監督出身選手現在チームについてご紹介したいと思います。

大津高校は名将!平岡和徳総監督の下で強豪校の地位を確立?凡事徹底でチームマネジメント

サッカーの強豪・大津高校を率いるのは平岡和徳総監督です。

※2020年度からは平岡和徳総監督、山城朋大監督となっています。

平岡和徳総監督は、熊本県出身で、自身もサッカー選手として活躍していました。

高校はサッカーの強豪・帝京高校に進学、キャプテンとしてチームを牽引し、全国高校サッカー選手権大会では優勝しています。

高校卒業後は、筑波大学へ進学し、ここでも4年時に主将を務めました。

現・FC東京監督の長谷川健太さんと一緒にプレーしています。

当時、日本サッカーリーグからオファーもありましたが、教員になり高校のサッカー部監督になりました。

1993年から、熊本県立大津高校サッカー部の監督を務めています。

平岡和徳総監督は、長時間の居残り練習を禁止し、1日の練習を100分に区切っています。

100分で終わることを大切にし、朝練は各自が弱点や課題を克服するために自主的に行っているようです。

勉学を疎かにせず、文武両道をモットーに、練習以外でも生活習慣は徹底されています。

最近のサッカーの強豪校は、同じように徹底されているように思います。

凡事徹底-九州の小さな町の公立高校からJリーガーが生まれ続ける理由という本に、平岡和徳総監督の哲学が書かれており、ベストセラーとなっているようです。

大津高校出身のJリーガー!日本代表も多数?公立でも寮生活者あり

2020年、大津高校の男子生徒472人のうち、サッカー部に207人が所属しており、半分近くがサッカー部員になります。

大津高校は公立高校ですが、熊本県内に移り住んで、通う生徒もいるようです。

そして、平岡和徳総監督の指導を受けて、プロの世界で活躍する選手が多数います。

最近では、大津高校出身の監督が、熊本県内に多数いて、熊本県内のサッカーのレベルアップに貢献しています。

プロサッカー選手で最初に名前が上がるのは2018年シーズン、ロアッソ熊本でプレーした巻誠一郎選手です。

かつて日本代表にも選ばれたことのある大型FWです。

そして、川崎フロンターレでプレーする谷口彰吾選手車屋紳太郎選手です。

車屋紳太郎選手が谷口彰吾選手の1学年下で、常に同じような道を歩み、大津高校で活躍し、筑波大学に進学、川崎フロンターレへと進みました。

車屋紳太郎選手は高校時代にサイドバックに転向し、今のポジションを築いています。

車屋紳太郎選手が3年生の時に入学したのが豊川雄太選手植田直道選手です。

2人は大津高校卒業後、揃って強豪・鹿島アントラーズへ入団しました。

豊川雄太選手はベルギー1部・KASオイペン、植田直道選手はベルギー1部・セルクル・ブルージュと海外でもプレーしています。

その他にも多数のJリーガーを輩出しています。

2022年度注目は大型FW小林俊瑛!大型MF碇明日麻

2021年度、第100回全国高校サッカー選手権大会で大津高校は初めて決勝に進み、準優勝しました。

決勝まで進んだ大津高校は、寄付金を募ったことでも話題となりました。

例年であれば、前年度大会の集客収益から各校に交通費や宿泊費などの補助金が出るが、第99回大会は無観客開催だったため収入はゼロ、第100回では補助金がなかったことも影響したようです。

加えて、公立校のハンディがあったのかもしれません。

2022年度は、U19日本代表候補・大型FW小林俊瑛選手とU17日本代表候補・大型MF碇明日麻選手に注目です。

所属するプレミアリーグWESTでは下位に沈んでいますが、後半盛り返せるでしょうか。

2021年度注目の10番・森田大智!選手権出場・優勝目指す

2021年度もプレミアリーグWESTで上位争いをする大津高校で、注目は背番号10・MF森田大智選手です。

森田大智選手は、高校1年となる年の入学式前からプレミアリーグWESTに出場するほどの逸材であり、ボールキープ力が非常に優れています。

3年生となり大津高校の主将を務め、U18日本代表候補にも選ばれています。

そして、プレミアリーグWESTで得点を量産する1年生MF碇明日麻選手、U17日本代表候補の2年生FW小林俊瑛選手にも注目です。

2020年度も選手権出場ならず?宮原愛輝はロアッソ熊本へ

大津高校は、2020年度も全国高校サッカー選手権大会への出場を逃しました。

コロナ影響により開催されていたスーパープリンスリーグでは無敵の強さを発揮していましたが、熊本県予選は激戦となっています。

2020年度卒業生からは、FW宮原愛輝選手がロアッソ熊本へ入団することになりました。

元々ロアッソ熊本U15の選手で、ユースへの昇格を断り、大津高校へ入学した選手です。

ロアッソ熊本から上のカテゴリーを目指して欲しいと思います。

2019年度注目は10番・濃野公人!プレミアリーグWESTで優勝狙う

大津高校サッカー部は、2019年度も注目です。

2019年は背番号10を背負う濃野公人選手を中心にチームとして非常にまとまりがあります。

2019年6月22日現在、昇格したプレミアリーグWESTで2位につけ、優勝候補にも挙げられています。

6月に行われた九州大会では、決勝戦で九州国際大付高校を3対1で破り、見事優勝しています。

濃野公人選手以外には2年FWコンビ、9番・半代将都選手、11番・宮原愛輝選手に注目です。

2018年度・湘南ベルマーレ内定DF福島隼斗の大津高校は西川潤の桐光学園と対戦

第97回全国高校サッカー選手権大会の初戦、大津高校は神奈川県代表の桐光学園高校と対戦しました。

桐光学園高校は夏のインターハイで準優勝、大津高校は8強、優勝候補同士の対戦ということで注目を集めました。

桐光学園高校には、U16日本代表の注目選手・西川潤選手がいました。

大津高校には、湘南ベルマーレ内定DF福島隼斗選手とU18日本代表のDF吉村仁志選手がいて、西川潤選手を抑えることができるか注目が集まりました。

結果は、5対0で大津高校が見事、勝利しました。

その後、3回戦まで進みますが、優勝候補の青森山田高校に敗れ、同大会は下馬評通り、青森山田高校の優勝に終わりました。

まとめ

大津高校のように公立校でスカウトなしで常にサッカーの強豪として活躍するケースは非常に珍しいと思います。

熊本県の下部組織の育成プログラムもしっかりしているのではないでしょうか。

今年も大津高校から目が離せない気がします。

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