2020年12月31日から2021年1月11日開催の第99回全国高校サッカー選手権大会の決勝戦は青森山田高校対山梨学院高校となりました。
注目されたのは、中学生時代に同じチームに所属していた山梨学院高校のGK熊倉匠選手と青森山田高校のMF安斎颯馬選手との対戦でした。
2人が中学生時代所属していたのはFC東京U15深川というチームで、山梨学院高校のFW笹沼航紀選手、1学年下のFW茂木秀人イファイン選手も同じく所属していました。
FC東京U15深川はFC東京の下部組織ですが、選ばれた選手のみがFC東京U18に昇格します。
FC東京U18に昇格できなかった選手、又は自ら高校サッカーを選択する選手が高校サッカーで強豪と呼ばれるチームへ進学します。
高校サッカーへ進む選手は全国にちらばるため、今回のようにかつてのチームメイトとの対戦が数多く実現します。
熊倉匠選手は立正大学、安斎颯馬選手は早稲田大学、笹沼航紀選手は不明ですが、またプロになって同じチームでプレーする日が来るかもしれません。
さてFC東京U15深川とはどんなチームかご紹介します。
FC東京U15深川はJ1リーグFC東京の下部組織
サッカーJ1リーグ所属・FC東京の下部組織はFC東京U18、その下にFC東京U15深川とFC東京U15むさしがあります。
更にその下には小学生・幼稚園のクラスがあり、すそ野は広くピラミッド構造になっていてプロになれるのは、ごくわずかな選手となります。
FC東京U15深川が先に立ち上がり、2004年にFC東京U15むさしが発足しました。
FC東京U15深川は東京都東部、FC東京U15むさしは東京都西部の中学生を受け入れています。
2チームともに関東ユースU15サッカーリーグ1部に所属しています。
2020年度の大会は、昌平高校の下部組織・FC LAVIDAが優勝、FC東京U15むさしが5位、FC東京U15深川は8位でした。
ちなみに2017年度、FC東京U15深川は、高円宮杯第29回全日本ユース・U-15サッカー選手権大会で準優勝しています。
決勝戦は、サガン鳥栖U15と対戦しPK戦の末、敗れました。
その時、1番・GK熊倉匠選手、10番・MF安斎颯馬選手、7番・FW笹沼航紀選手はともに先発出場しています。
3人はFC東京U15深川でレギュラークラスでしたが、高校サッカーを選択したことになります。