2019年11月16日、第98回全国高校サッカー選手権大会出場をかけ、大阪府の決勝戦が開催されました。
対戦カードは4年前と同じ、興国高校対阪南大学高校となりました。
4年前は阪南大学高校が勝利しましたが、2019年は2対0で興国高校が勝利し、4年前の雪辱を果たし、初の全国大出場を決めました。
興国高校は、2019年シーズン、ヴィッセル神戸でブレークした古橋亨梧選手ら多数のJリーガーを輩出し、2019年は2名のJリーグ入りが内定しています。
その後も、Jリーグ内定選手を輩出、古橋亨梧選手が日本代表や海外で活躍し、注目される高校となっています。
そんな興国高校サッカー部及びサッカー部を率いる内野智章監督についてご紹介します。
興国高校サッカー部・内野智章監督は育成メソッドがすごい!多数のJリーガー輩出はなぜ?
2006年から興国高校サッカー部を率いる内野智章監督は、元ガンバ大阪の稲本潤一選手の同級生です。
和歌山県の初芝橋本高校を卒業、高知大学、愛媛FCを経て、興国高校サッカー部の監督に就任しました。
就任当時は、サッカー部の部員も少なく、他がやっていないことをしてサッカー部の魅力を高め、部員を集める努力をしました。
強豪校ひしめくサッカーの激戦区・大阪府で、現在は、部員300名近くを誇る強豪校に育てあげています。
そして、内野智章監督は、興国高校式Jリーガー育成メソッドという本まで発売しています。
勝利よりも育成を重視、テクニック重視の展開力ある攻撃サッカーを目指しているようです。
内野智章監督はサッカーを見ることが非常に好きで、海外サッカーを参考に、戦術や練習方法ををよく考えているようです。
最近、海外ではジョゼップ・グラウディオラ監督やユルゲン・クロップ監督、その他多数の優秀な監督が戦術を用いて活躍しているように感じます。
2019年のチームは2年生中心ながら、Jリーグに内定した2選手を擁し、攻守にまとまったチームに仕上がったようです。
いよいよ全国にその名を轟かせる時が来たように思われます。
興国高校は多数のJリーガー輩出!南野拓実や杉本健勇も?
勝利よりも育成を重視する興国高校からは多数のJリーガーが生まれています。
元セレッソ大阪の南野拓実選手や杉本健勇選手も興国高校出身です。
ただし、彼らは興国高校サッカー部ではなく、セレッソ大阪のユースに所属していたようです。
最近、興国高校サッカー部出身の有名選手としてはヴィッセル神戸でブレークした古橋亨梧選手がいます。
古橋亨梧選手は南野拓実選手と同級生ですが、興国高校卒業後は、中央大学、FC岐阜を経てヴィッセル神戸に入団しています。
ヴィッセル神戸ではイニエスタ選手、ビジャ選手、ポドルスキー選手らがいる中、中心メンバーとして活躍し、2019年11月には、日本代表にも召集されました。
興国高校の全国出場とともに、これから日本代表で活躍する選手として興国高校サッカー部出身者が多数出てくるかもしれません。
日本でも、これからテクニックがあり、前に仕掛ける選手が重要視されて来るように思います。
内野智章監督は突然退任!後任は六車拓也?
2023年6月、興国高校サッカー部・内野智章監督が突然退任しました。
今後はGMに就任、後任は、セレッソ大阪の下部組織でコーチや監督を務めてきた六車拓也氏に決定しました。
六車拓也監督は、なぜ交代という問いに対して、サッカー部としてもう一歩前に進むためのポジティブな変化と説明しているようです。
興国高校サッカーは、部員が多数おり、多くのプロ選手を輩出していますが、全国大会の出場は、なかなか叶わないといった印象があります。
今後、サッカー部としての考え方に変化が起こるのでしょうか?
興国高校を全国で有名に!2年生中心のチームが優勝目指し飛躍?
2019年全国高校サッカー選手権大会大阪府予選で、興国高校が対戦した相手はプリンスリーグ関西で2敗している阪南大学高校でした。
阪南大学高校はプリンスリーグ関西でも首位につける強豪です。
今年の興国高校は攻撃だけでなく、守備にも安定感があり、2年生中心のチームが着実に成長している印象です。
注目は2年生ながらエースナンバー10番を背負う樺山諒乃介選手です。
ドリブルを武器に大阪府予選決勝戦でも得点を決めています。
Jリーグからも注目を集める存在です。
興国高校の攻撃はFW杉浦力斗選手と樺山諒乃介選手で組み立ててられます。
CBも2年生がコンビを組みますが、3年生にもツェーゲン金沢内定のDF高安孝幸選手、MF田路耀介選手といった強力なメンバーがいます。
まだまだ成長途上のチームですので、勢いに乗れば、全国で上位進出もあるのではないかと思われます。
内野智章監督の戦術にも注目で、優勝目指して頑張ってほしいです。
2020年新チーム始動!2021シーズン横浜Fマリノスへ樺山諒乃介ら4選手入団
2020年2月11日横浜Fマリノスは、興国高校のMF樺山諒乃介選手、DF平井駿助選手、GK田川
知樹選手が加入することを発表しました。
3人はまだ高校2年生であり、非常に早い段階での加入内定となりました。
樺山諒乃介選手は、高校進学時にも争奪戦となった逸材であり、U17日本代表候補の選手です。
ドリブルが武器の逸材であり、横浜Fマリノスのスタイルに合うのではないでしょうか。
GK田川知樹選手も足元の技術力が高く、DF平井駿助選手もフィード力の高い選手です。
興国高校のサッカースタイルも横浜Fマリノスのサッカースタイルに合っていると思われます。
その後、MF南拓都選手の入団も内定し、計4選手が横浜Fマリノスに入団することになりました。
更にFW杉浦力斗選手がJ2のツェーゲン金沢に内定し、2020年度JFA・Jリーグ特別指定選手に承認され、J2の試合にも出場しています。
興国高校サッカー部は、冬の選手権で激戦の大阪府予選を勝ち抜くことができず、2年連続出場することはできませんでした。
2021年も興国高校はJリーグ内定選手誕生!全国への出場なるか?
2021年度も興国高校からJリーグ内定選手が誕生しました。
FW永長鷹虎選手が川崎フロンターレ、MF荒川永遠選手がモンテディオ山形、MF向井颯選手が福島ユナイテッドFCへの入団が内定しました。
夏のインターハイへの出場は惜しくも逃しましたが、冬の選手権の出場を目指します。
激戦区大阪府の予選を見事、勝ち上がることができるでしょうか。