2018年12月鹿島アントラーズ所属の昌子源選手がフランス1部のトゥールーズへ移籍することを発表しました。
2018ワールドカップに、唯一日本国内でプレーする選手として先発出場し、ワールカップ終了後はその動向が注目されていました。
同僚の植田直道選手が海外移籍したこともあり、ワールドカップ終了後は、鹿島アントラーズでプレーすることを選択していました。
目標であるアジアチャンピオンズリーグを制したこともあり、今回移籍に踏み切っています。
昌子源選手のこれまでの活躍と移籍するフランスリーグについてご紹介したいと思います。
昌子源はフォワードとしてガンバ大阪Jユースに所属?米子北から鹿島アントラーズへ!
昌子源選手は中学生時代、ガンバ大阪ジュニアユースに所属し、ポジションはなんとフォワードでした。
チームメイトには宇佐美貴史選手、大森晃太郎選手らそうそうたるメンバーががいる一方、当時の昌子源選手自身は小柄で突出した選手ではありませんでした。
現在は、身長が182cmあるので、あまり想像がつきません。
中学卒業後、鳥取県の強豪であり、全国高等学校サッカー選手権大会出場常連校の米子北高校に進みました。
そこで昌子源選手にとって大事な転機が訪れます。
当時の米子北高校監督の指導により、フォワードからセンターバックにコンバートされたのです。
昌子源選手は、センターバックに転向後、その才能を開花させました。
もともと持ち合わせていた対人の強さ、スピード、そして新たに守備範囲の広さをいかんなく発揮するようになり、各年代の代表にも選ばれるまでに成長しました。
現代サッカーのディフェンスとして大事な対人に強く、足元がうまい選手になったのです。
フォワードを経験していたことが、十分生かされたのではないでしょうか。
昌子源選手は高校卒業後、J1の強豪、鹿島アントラーズに入団しました。
その才能を高く評価されていたと思います。
鹿島アントラーズ入団当初は、中田浩二選手、岩政大樹選手、伊野波雅彦選手とそうそうたるメンバーがいました。
また大岩剛さん、秋田豊さんら日本代表でも活躍したディフェンダーからもアドバイスをもらう機会があり、非常に恵まれた環境で成長できたと思います。
そして、入団4年目からレギュラーに定着し、同年に日本代表にも選ばれました。
同期入団には、柴崎岳選手、土居聖真選手がいました。
柴崎岳選手はスペインに移籍し、土居聖真選手は、鹿島アントラーズのレギュラーとして活躍しています。
昌子源選手は、2016FIFAクラブワールドカップのレアル・マドリード戦で、見事活躍したことから海外での評価も高まりドイツのブレーメンへの移籍まで噂されたことがあります。
その後、2018ワールドカップでの活躍もあり、更に評価を高めました。
そして、今回ついに移籍といった印象です。
フランスリーグとトゥールーズのレベルは?パリサンジェルマンが独走するリーグ!
昌子源選手が移籍するフランス1部は20チームが所属しています。
リーグの位置づけとしては、イングランドのプレミアリーグ、ドイツのブンデスリーガ、スペインのリーガエスパニョーラの次に位置するリーグでしょうか。
2108年12月24日現在、順位表は下記の通りとなっています。
日本人選手は2名おり、酒井宏樹選手がマルセイユ、川島永嗣選手がストラスブールでプレーしています。
昌子源選手の移籍するトゥールーズは2018年12月24日現在、13位に位置しています。
得失点差が-10ですので、少し失点の多いチームです。
昌子源選手の加入で、ディフェンスラインの立て直しを図りたいのではないでしょうか。
フランスリーグの1位はパリサンジェルマンとなっています。
パリサンジェルマンは勝点47、得失点差+40、2位のリールが勝ち点34、得失点差+10ですので、独走状態です。
15勝2分けでいまだ負けなしです。
パリ・サンジェルマンの3トップは、真ん中にエディソン・カバーニ、右にキリアン・エムバペ、左にネイマールと超豪華3トップです。
どこからでも得点がとれる布陣です。
UEFAチャンピオンズリーグでも活躍中です。
昌子源選手の加入後もトゥールーズのホームでの対戦が残っていて、今から楽しみな1戦になります。
昌子源選手の移籍するトゥールーズはフランス1部の中位から下位に位置するチームです。
近年は下位の方に低迷しています。
トゥールーズは得点17、失点27です。
19位に低迷するASモナコも得点16、失点29ですので、内容はそれほど変わらない印象です。
まずは、守備を立て直して、中位から上位に順位を挙げたいところです。
チームの得点源は現在8得点のマックス・アラン・グラデル選手です。
コートジボワール代表の選手です。
チーム2位は3得点ですので、欲を言えばもう一人点取り屋が欲しいところです。
昌子源選手はディフェンスながら正確なフィードもありますので、グラデル選手とのホットラインも形成したいところです。
まとめ
フランス1部に3人の日本人選手が所属することになりました。
今後は、日本人対決も非常に楽しみな1戦になります。
昌子源選手には、フランス1部で活躍し、日本代表への復帰を待ちたいと思います。
吉田麻也選手や、成長著しい冨安健洋選手らとポジションを争って欲しいと思います。
これから、フォーメーションの変更があり、森保一監督の好む3バック採用で3人が並んでプレーしているかもしれません。